失われた30年をおもう

日本国内では、バブル崩壊後の1990年初頭から2020年初頭に掛けて所謂失われた30年間と言われており、日本国内ではデフレを代表とした物価をはじめとした人件費等の様々なモノの価格が長らく低迷しておりました。しかし最近になって漸く海外からの輸入品価格高騰と円安も相まって、国内の様々なモノの価格が上がってきている様に感じます。ただ、これはコストプッシュ型のインフレであり外圧による価格上昇であるため、所謂インフレと言われるものとは違う気がします。

この間、情報システム部門にどんな影響があったのでしょうか。私の所属する会社や関係した企業を見る限り、コスト削減に注力した時代であった様に感じます。誤解のない様に断っておきますが、勿論コスト削減だけでは業容拡大は見込めません。したがって、ここで言うコスト削減とは固定費削減と定義しておきます。

企業における情報システムへの投資額(電算機費)は、その会社規模や業態により様々ではありますが、固定費の削減は命題であったと思います。固定費を可能な限り削り、削った費用を必要な投資へ振り向けると言うことです。これは今も変わっておらず、継続していると思います。

我々情報システムに携わる人は、多かれ少なかれ、コスト削減を寄与する案件の優先順位を引き上げていたと思います。

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