次にデジタルツインコンピューティングについて解説していきます。
デジタルツインとは、現実の世界をそもまま仮想世界上に再現したモデルのことを指します。近年の活用事例では、遠隔地での技術指導等をサイバー空間上に模写(現実空間上のもの)し、それに対して訓練や指導を行ったりされています。対してメタバースは、仮想空間内だけでのコミュニケーションが主であるため別物とされています。
で、NTTが提唱するデジタルツインコンピューティングとは、現状のデジタルツインを更に発展させて、モノや人の外面を模写するだけではなく、意識や思考といった内面のデジタル表現を可能にすることを目標としています。多様な産業やモノとヒトのデジタルツインを自在に掛け合わせて演算を行うことにより、都市におけるヒトと自動車など、これまで総合的に扱うことができなかった組合せを高精度に再現し、さらに未来の予測ができるようにしたいようです。
デジタルツインの発展により、VRによる買い物が普通になって、実店舗での商品選びと同じことが自宅でできる日も近いかもしれませんし、医療も自宅診断がメインになっているかもしれません。色々と妄想が広がりますね。