オールフォトニクス・ネットワーク 2

さきに述べた目標設定をクリアするため、特にキー・テクノロジーとなる「光電融合技術」ついて簡単にご紹介します。

コンピュータチップは近年の高集積化に伴いチップ内配線の発熱量増加が性能を制限しつつあるとよく聞く話だと思います。

そこで、チップ内配線部分に光通信技術を導入し低消費電力化を行い、さらには光技術ならではの高速演算技術を組み込んだ、新しい光と電子が融合したチップを実現することを目標に掲げています。これが光電融合技術です。

この実現には、フォトニック結晶を利用します。フォトニック結晶は光ケーブル等で既に実用化されている技術で、簡単に言うと、光を小さな領域に閉じ込め、その光り方を利用してコンピュータ信号を伝えるものです。そのあたりの基礎研究は、通信事業者であるNTTはとても得意な気がしますね。

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