1990年代の企業内システムは、米国IBM社を筆頭に国内の主要メーカーもメインフレームに注力していた時代でありました。比較的小さなシステムには、オフコンと呼ばれる製品(AS400など)も利用していたと思います。
そして、ネットワークはATM交換機やフレームリレー交換機、TDM(時分割多重装置)などと、その頃に登場したルータやモデムを組み合わせ、専用線を用いて構築されていました。
当時のネットワークについて触れたいと思います。この時代は、まだインターネットは普及しておらず、企業内ネットワークの中心は高価な専用線であり、ビット単価も非常に高いため、如何に経済的に効果のあるネットワークを構築するかが鍵でした。
1990年代は、フレームリレー交換機が台頭し、自社で高価でかつ大型のデータ伝送交換機を主要拠点に配備し、基幹ネットワークを構築、そこから支線系ネットワークへ繋がる様なネットワーク構成を組むことで回線効率向上を図っていた様に記憶しています。
そして、当時は現在の様に手軽にクラウドで内線網を利用出来る環境になかったことから、自社で内線電話網を構築するのが一定規模の企業では主流であり、自社PBXを主要拠点へ配備し、各拠点を内線で結ぶ為に、3.4kアナログ専用線を用いて内線用ネットワークを構築していたのでした。